教育知識

【2021年8月版】現役教員が教員免許更新制の廃止についてわかりやすく解説

どうも、秋山です。

2021年8月24日、次のようなニュースが出ました。

10年ごとに教員免許の更新が必要な「教員免許更新制」について、中教審=中央教育審議会の小委員会は23日、教員の負担などが課題となる中「発展的解消が適当」だとして、現在の制度を廃止するまとめ案を示しました。

NHK 2021年8月23日配信

さて、このニュースを聞いて本当かどうか
気になりましたよね。

そこで、この記事では次のことをお伝えします。

✔️教員免許更新講習の廃止は本当なのか
✔️講習の「発展的解消」とは何のことか
✔️これから受講する時に気をつけるべきことは?

この3点について、文科省のHPの資料をもとに解説します。

秋山って誰?

・採用試験は2県で合格経験あり(新卒時)
・11年間公立中学→採用試験→2020年度私立高へ転職
・現在、特別進学クラスを担任しながらICT教育に挑戦中

教員免許更新講習の廃止は本当?

さっそくですが結論から。

結論:今の形式がなくなるだけで、講習・研修は無くならない

今までの講習は5日間ほどかけて
大学やオンラインで講義を受ける必要がありました。

研修だけならまだしも、申し込みから受講後の更新申請までが面倒なんですよね。
しかも学校の予定が無い日を選ばないといけないので選択肢が少ない。

結果、夏休みの貴重な時間が更新講習に奪われてたんです。

資料によると、今のような夏休みにまとめて受けざるを得ない更新講習は廃止となるようです。

えっ、じゃあどんな形式に変わるの?
あきやま
ニュースでは「発展的解消」とあったけれど、何かわからないよね。

ということで、資料をよく調べてみたよ。

教員免許更新講習の発展的解消とは?

正直この「発展的解消」ってなんなのかわかりません。

会議資料にも明記はされていないのですが、
委員から出された意見の中にヒントがありました。

資料をもとに、2つの予想を立ててみます。

予想①:更新講習or大学院を選ぶ⁉︎

次のような意見が出されていました。

修士号あるいは専門修士あるいは博士号などの学位を取得した場合、それで代替できないか。また、新たに大学院で取得した学位については何らかの形で代替が可能ではないか。大学あるいは大学院の関連する講義など受講すれば一定程度振り替えることができるのではないか。

つまり、大学院で修士号を取得すれば免許更新を免除してはどうかということです。

また、次の引用は廃止いついて具体的に意見しています。

医者は臨床と研究があるように、教師も学校での実践と研究のバランスが必要。10年に一度大学や大学院で半年から1年かけて論文を書くなど勉強する方が、将来的には教職の魅力アップになるのではないか。その際には更新制は何年かかけ段階的廃止していく。例えば、教職大学で学び続けるようなカリキュラム、あるいは教科横断的なカリキュラム、今なら SDGsや人権、防災、STEAM、プログラミングなど一定のカリキュラムを学んだ教師から10年更新を廃止するなど。また、10年経過した後は大学や大学院に行くのも良い。あるいは他校種を2~3年経験するなど無期限化する。あるいは休眠や外部の方は最低限の受講で無期限化するなど。何かそういうシステムを導入し、最終的には更新制は廃止していく。

これも長いのでまとめます。

✔️研修として大学で論文書きなさい

✔️10年経過したら大学・大学院へ学びに行きなさい

✔️2〜3年他校種を経験しなさい

これ正直、今までの更新講習より大変ですよね。ただでさえ現場に先生が足りないのに10年選手の中堅を大学に送ってたら定数不足だらけになってしまうのでは。かなり無理ゲーだと思います。

もちろんですが、大学へ行くという選択肢以外も示されていました。

予想②:法定研修ポイントを貯めなさい!?

文科省の資料によると、京都府が行っている制度を参考にして
研修を単位制にする方法が示されています。

1つの研修を受けたら1単位取得する、という大学のような単位取得イメージですね。

京都府の制度とは?

・1研修1単位。生涯で60単位必要
・経験年数、グレード、分野で分けられた研修から選ぶ
・研修のオンライン化を検討中

僕が2019年に受けた10年経験者研修は
固定された内容を一斉に受けるスタイルでした。

今後は自分で選んで受ける方向に行くようですね。

正直、むりやり受ける研修はほとんど学びがないと思っているので
どうせ受けるなら自分で選ぶほうが良いです。

大学へ通う案よりもずいぶん現実的。
実際に検討されるようになったら、こちらが採用されると思います。

まとめ

文科省の資料からわかったことをまとめます。

✔️免許更新講習は無くなっても更新そのものは無くならない

✔️更新講習もすぐには無くならない

ということで、結局のところニュースになったわりには大きな改革はないというのがオチです。なんとも残念ですが、期待したのが間違いだったのかもしれません。

追伸

✔️無償になることも考えにくい

ありえなーい。けれど、これも事実なのです。
資料の中には「教育系学部は予算がないので、更新講習の費用は大きな収入源である」ということも書かれていました。だとすると、せっかく得た収入源をみすみす手放すはずがありません。



ということで、更新も費用も無くならないと思われます。うーん、ありえなーい。

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