公立教員からの転職 公立教員を辞めよう

公務員が安定していない3つの理由

2021年10月18日

この記事で解決できる悩み

✔️「公務員は安定」って本当なのか?

✔️これから教員の仕事はどう変化するの?

✔️定年まで頑張ったとして退職金はいくらなの?

あきやま

こんな悩みを解決できる記事にしました!
11年間勤めた公立中教員を辞めて、私学に転職しています

判で押したように言われる「公務員は安定している」「俺たちの税金で暮らしている」というセリフ。

僕もかつてそう思って教員になりましたね。両親からずっと刷り込まれた価値観でした。
今はむしろ真反対の考えになっています。

この記事では、3つの観点から「公務員の安定はもはや過去のものである」ことをお伝えできればと思います。


公務員は安定でない理由①:子どもは減り続ける

人口減少が止まらないのは周知の事実ですが、実際どのくらい減っているのでしょうか。

内閣府HP『令和3年版高齢社会白書』より

小中学生に関わる部分を抜き出すと、以下のことがわかります。

0〜14歳の人口推移

・2010年から2020年の10年で18万人減少。

・2030年までの10年間も同じ割合で減り続けると予想されている。

・毎年、避暑地で有名な軽井沢市の人口分(1.9万人)の子どもが減っている計算。

これだけ子どもが減っていくのに、はたして教員の給料が上がっていくでしょうか。僕はそうは思いません。

お客さん(子ども)は減る一方なのに公務員をクビにできないとするなら、方法は「全員の給料を一律下げる」しかないですよね。

ちなみに、2010年代の小学校教員数は微増しています。昨今の志望者減少によって今後は教員数も少なくなるかもしれませんが、突然減少することはないですよね。

しかもコロナ禍ですから民間に合わせて給料を減らすのは当たり前な雰囲気です。減給にはもってこいの時勢になっているわけで…。

公務員は安定でない理由②:退職金も減り続ける

さらに最悪なのは現実として退職金も減り続けているという点です。

あと30年耐えに耐えて頑張ったとしても、今退職する先生たちと同じ退職金をもらえることはほぼ不可能です。
ではどれくらい減っていくのかを見ていきます。

地方公務員(一般職)の定年退職手当の平均支給額を表とグラフにしてみました。

1998年2791万円
2003年2742万円
2008年2614万円
2013年2426万円
2018年2133万円

総務省「地方公務員給与の実態」より作成

職種は一般職と違うが20年で600万円減少

えーっ、そんなに減らされてるの⁉︎

じゃあ2038年には1500万くらいになるのかな…

人口が減る=子どもが減っているのだから仕方がないと言われたらそれまでかもしれませんが、やはり数字で見るとショックですよね。

副業もできず、頑張ってあと30年働いてもたった。それでもあなたは公務員にしがみつきますか…?

公務員は安定でない理由③:仕事は増え続ける

僕は2009年度から11年間公立中で働きましたが、その間に増えた業務を3分間で書き出してみました。

【担任業務】
・いじめがないか面談(毎月)
・教室の補修業務全般(公務員さん非常勤化による)
・不登校生徒への指導計画・報告・保護者ヒアリング
・ADHDなど発達障害をもつ生徒への指導計画・報告・保護者ヒアリング

【教科指導】
・学力・学習状況調査のための学力調査
・学力・学習状況調査の過去問対策
・学力・学習状況調査の自校採点、分析、改善策報告
・学力・学習状況調査の点数が低いことによる研究授業(主事訪問)
・毎週の授業計画(週案)提出
・年間指導計画に学校独自のプランを盛り込む
・その独自プランの成果分析・翌年の改善案

【その他】
・部活動での常時顧問はりつき監視

わずか3分ですが、これくらいババっと出て来ました。

では逆に、この11年間で消えた業務を洗い出してみました。

……

ありませんでしたw

学校はスクラップアンドビルドができない

企業で何か新規事業を始める時は必要なコストを考えると思います。
学校にはなぜかコストの概念が存在しないため、1つ新しいことを始める時に何かをやめるという当たり前のことをしません。

その結果仕事ばかりが増えていってしまってます。

10年間でもこれだけ増えているのですから、これから30年続けていくとしたら果たしてどれだけ仕事が増えるのか…。想像するだけでゾッとします。

仕事が増えていくのに給料も退職金も増えない…

それでもあなたは「公務員の安定」を信じますか?

公務員の安定が消えた実際の例:北海道夕張市

実際に公務員の安定が崩れた例があります。それがメロンで有名な夕張市ですね。

北海道夕張市は2007年に財政破綻し、財政再建団体に指定されました。
その当時の記事を見ると、以下の影響が出ています。

公務員への影響は?

・強制退職(リストラ)はなかったが、職員数が234人減少

・年収は平均40%カット

・期間はなんと18年間

参考:夕張市HP , 限界超える地方公務員の給与削減がもたらしたもの

これから財政状況が好転すれば少しずつ変更されるでしょうが、かなり衝撃的な内容ですよね。

「公務員は一生安泰」なんて言ってるうちに、自治体丸ごと財政難にならないとも限らないわけです。

公務員の安定はローリスク・ローリターン

まとめ

✔️ 子どもが毎年18万人減り続けていく未来

✔️ 退職金も20年で600万円減少

✔️  安定とはいえ多忙化と薄給に耐えなくてはならない

とはいえ、公務員という仕事が日本から消えることはないでしょう。

「クビがない」という点では安定かもしれませんね。しかし、それはものすごく低空飛行の安定です。

しかも教員スキルは学校という場所がないとお金を生み出せません。僕はこれが「安定」とは言えないと思っています。職を失っても、稼げるスキルを身につける人になることが「安定」なんですよね。

僕はそう考えて、まず公務員を辞めて私学へ転職しました。それは時間を生み出すことでスキルアップを図るためです。

あなたが公務員を続けることはもちろん選択肢としてアリですが、今一度立ち止まって考えてみてはいかがでしょうか。

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